| 石川妙子さんと星野左知さんのお二人より |
当時、コブクロを知っている人は私たちの周囲にはほとんどいませんでした。
そんな中、「コブクロを知らないなんてもったいない」と思っていた妙子。
「50人ライブをやってみんなにコブクロを知ってもらいたい」とずっと心に思い描いてきた左知。
HPで知り合い、天王寺のストリートで一度会っただけの私たちでしたが、共通の想いに意気投合。「50人ライブをやろう」と即決し、一緒に走り出したのが2000年7月12日のことです。まだ、お互いのことすらよく知らなかった私たち。それでも50人ライブという目標に向かい、走り出した2人の息はピッタリでした。
話し合いを進めるうちにお互いの役割を自然に分担していました。混乱や連絡ミスを防ぐ為にも、オフィスへのアポイントは妙子中心。資料・文章作りも妙子中心に。会場手配・横断幕作りなどの物作りは左知中心に。(ちなみにこの横断幕は9月がコブクロの結成された月だったことから、「結成2周年のお祝いに」ということで左知が作成。ライブ終了後にはお客様・ご住職などから寄せ書きがされました。)
役割を分けても、必ず連絡は取り合い、想いも一つでした。ライブ後の役割も同様にレポート作成は妙子中心、ビデオ・アルバム作成は左知中心と自然に分担。お互いの得意分野を生かすことが出来ました。
お互い社会人のため、そろって作業することが困難であったにも関わらず、8週間で準備・仕上げが出来たのも、コブクロがくれた運命の出会いのお陰かもしれません。
苦労したことと言えば、自分たちの声かけだけでの50人以上の集客と、運営するにあたっての人員等。しかし、当日お手伝いにかけつけてくれた、多くの方々に援助・協力を頂いたおかげで無事終えることが出来ました。
携わってくださった全ての方々に心より感謝しております。
エピソードといえばいろいろとありますが、コブクロの2人が会場に到着して、真っ先に口にした言葉が「ご住職に挨拶がしたい」だったことは、とても印象に残っています。
ライブ終了後にも「法然院へお礼を言いたいので、連絡先を教えて欲しい」との申し出がありました。翌日、きちんと電話にてお礼をしてくださったそうです。「さすが コブクロ!」そう思いました。
京都ならではということで、お寺という場所を選ばせて頂いたのですが、この状況に少し緊張気味に見えたのは小渕さんでした。ライブ中、曲順を間違えてしまったり、トークが空回りぎみだったりして、黒田さんに突っ込まれていました(笑)。これに対して大はしゃぎだったのは黒田さん。廊下にあった古い電話や控え室に置かれた人形などに興味津々。大きな畳のお部屋ででんぐり返りまでしていました。
街の雑踏は聞こえず、虫の音が響く方丈の間。照明も特別なものはなく最小限。畳に座布団ですわっているお客様。類を見ない会場(小渕さん曰く)ということで緊張気味だった2人と、「誰だ、この人たちは?」というお客様の雰囲気の中で始まったライブ。しかし、自己紹介やものまね、京都の想い出話などをはさみながら進められていくうちに、徐々に会場の緊張が解きほぐされていきました。
「おもしろい2人だ!」という印象がお客様についたころだったと思います。私たち主催者には予想だにしなかったことが起こりました。「次は母親の為に書いた曲なのですが、まだ母には聴かせたことがないという曲です」という小渕さんの言葉に会場から笑いがこぼれたのです。私たちは息を呑みました。
【遠くで・・】
曲が始まると笑いは消えました。そして曲が終わると大きな拍手が沸き起こり、会場はなんとも言えない空気に包まれました。あの笑い声は私たち主催者の心から離れようとしませんでした。翌々日、チャットで小渕さんに会うことが出来た為、おもわずその時のことを聞いてしまいました。
すると小渕さんから 「それだけ初めての人が多かったって証拠でしょ?」の一言。そうなんですよね。初めての人ばかりを集めたから起こったこと。曲を聴き終わった後、会場から沸き起こった拍手が何よりもの証拠。あたりまえの現象だったのです。私たちは自分たちの思い込みに反省させられ、そして心が救われたのでした。(この場をお借りして、あらためて小渕さん、ありがとうございました。)
ガチガチに始まったライブでしたが、最後にはお客様が全員立ち上がって楽しそうに手拍子をしながらコール&レスポンス。小渕さんはギターを奏でながらお客様の間を練り歩き、黒田さんはそんな小渕さんを笑顔で見守っていました。コブクロを含め、会場にいる全ての人がその時を楽しんでいました。あの光景を見た時の感動は今でも忘れられず、思い出すと胸が熱くなります。「50人ライブをやらせてもらえてよかった」と心の底から思った瞬間でした。 |
<曲リスト>
1. 2人 2. LOVE 3. Miss You 4. DOOR 5. 遠くで・・ 6.
光 7. 桜 8. YELL ●コブクロのBirthday song 9. 轍
アンコール:ストリートのテーマ |
| 石川妙子さんより |
2002年9月7日、京都駅大階段で行われたイベントに行きました。そこはコブクロの歌声を聴く為に、姿を見る為に来た人であふれていました。『6000人』もの人が集まったそうです。「私たちが2年前、必死で集めた人数の約100倍だ。。。」心の中でそう、つぶやきました。コブクロの2人が築き上げてきた努力の証がそこにありました。
今思えば、私たちの力はほんのわずかなものだったと思います。でも、この日、2年前の私たちの50人ライブをきっかけにコブクロのファンになったという人が来ていました。声をかけられた時はびっくりしました。6000人の中の1人。わずかな力でもそれが小さな実になった。。。本当に嬉しかったです。(自己満足でしょうかね?笑)
勝手なもので、あんなにコブクロを知ってもらいたいと思っていた私なのに、それが現実になった今の状況を寂しく感じることがあったりします、正直。でも、それだけ2人が頑張ってるってことなんですよね。2人の歌声が全国に響いてる証拠なんですよね。「全国、どこにいても2人の歌が聴けるんだから、寂しくありません!」そう胸をはって言える大人なファンになれるよう頑張ります(笑)
最後に。。。
小渕さん、黒田さん、素敵な出会い、楽しい時間、かけがえのない想い出などいっぱいいっぱいありがとう。
コブクロの音楽・歌声に出会えて本当によかったです。これからも影ながら、応援しています。
愛してます。 咲く LOVE(ハート)・・・笑 |
| 星野 左知さんより |
私がコブクロに出会ったのは、大阪難波の橋の上。まだ座り込んで聴く人はいなくて、彼らの『音楽』に足を止めた人々がそこにいました。そして数週間後、私の地元の京都でまた二人を発見。さっそくノートに名前や住所を書いて、コブクロのチラシも大切に持って帰りました。それから、何度かストリートに足を運び、彼らのとりこになりました。その頃から30人ライブがしたくて、バイト先のオーナーに相談したりしましたが、京都の私の周りでは彼らを知っている人は皆無に近く、実現できませんでした。
コブクロを一緒に見つけた彼が就職で京都を離れ、横浜に越してしまった年。私たちはコブクロのアルバムをお互い持ち、二人の曲に心を温かくしてもらいながら遠距離恋愛を乗り越えました。その頃に妙子と運命の出会いをし、50人ライブもさせてもらうことができました。さびしいはずの遠距離恋愛も、あっという間に過ぎていきました。
ずっと想い続けていた50人ライブ。コブクロの良さを最大限に伝える手段は、ライブしかないと私は思っていました。CDを貸しても、私としては物足りなくて。大阪まで友人を無理やり引っ張っていったこともありました。もちろん彼女も今では大ファンです。でも、すべての友人を連れて行くことは不可能。京都でのストリートはほとんどなかったので、コブクロのライブを見てもらうことはとても難しいことでした。あの頃のコブクロにはエネルギーが満ち溢れていたように思います。雑踏に負けない声で詩を奏でる黒田さん、全身でギターを弾く小渕さん。二人の身長差は一目瞭然ですが、小渕さんが小さく見えなかったのは、あのパワーのせいですね。
その日の調子でストリートの雰囲気もずいぶん違いました。おもいっきりテンポが速くなって、笑いながら息を切らして歌う黒田さん。冬なのに汗だくになっていた小渕さん。リクエストの時間があったり、漫談のように、歌がなかなか始まらずに話し込んでいたときもありました。とにかく二人のいる空間、二人の作り出す空気の中にいることがとても心地よく、興奮しました。だからこそ、それをたくさんの人に感じて欲しかった。今でもこの気持ちは変わりません。ストリートという数センチの距離で、マイクを通さない声で二人の空間にいるという機会はなくなってしまっても、やはり、コブクロの素晴らしさを最大限に伝えるのは、ライブだと。だから、今でもまだライブに行ったことのない友人がいると、とにかく『生で二人を感じてきて』と言ってしまいます。今、私は妊娠していて自分自身がなかなかライブに行くことができませんが、だからよけいにライブの重要さを感じます。もう、前の席でなくてもいい。たとえ端っこでもいい。とにかく二人がそこにいる、その空間に私も存在したいと思うのです。だから、これからもコブクロのお二人には、ライブでたくさんの人の心をつかんでいって欲しいと思います。お二人の人柄が説明なしで全ての人の心に響くライブを大切にして欲しいと思います。コブクロのお二人に出会えたことで、たくさんの素晴らしい仲間もできました。つらい仕事を乗り越える勇気ももらいました。人を思いやる優しい心も学びました。当たり前だけど本当に大切なことをたくさんたくさん気づかせてもらったと思います。それは二人の曲からだったり、話からだったり、お二人を取り囲む人々からだったり。お二人に出会えて本当によかったと思います。ずっと応援してくることができてよかったと思います。そしてもちろん、これからもずっと応援しつづけます。お腹の中の我が子も一緒に! |